街づくりを科学しよう|街のコミュニティを数値化する「Community Value」を発表
「コミュニティ」
街づくりに関するディスカッションでは必ず乱用される言葉。「コミュニティ活性化のため!」とか言っておくとなんか良い事をやっている感を出してくれる魔法の言葉でもある。
でも実態は何なのか?何を持ってコミュニティがよくなってるとか、悪くなっているとか表現するのだろうか?
少子高齢化が進む日本では、長期的に建物を新規で立てる需要というのは限りなく少なくなっていくことは、誰でも想像できること。もはや逃れられない事実。
そして、不動産は「建てる」から「運営」が重要となっていく中で、建物やその街に住む人びとのコミュニティの運営が鍵となるはず。にもかかわらず、それをイマイチ価値換算できない今日。コミュニティの概念が抽象的で評価が難しい。結果、経済価値に換算されず、不動産を建てた以降のエリアマネジメント市場は日本では皆無であると言っても過言ではない。
街のコミュニティを数値化する「Community Value」とは
Community Value(以下、CV)は、PIAZZAアプリのユーザー間のグラフデータに基づいて「つながりの数」「活動(参加・貢献)の量」などを加味し、その時点での街のコミュニティを数値化したものであり、個人のソーシャルキャピタルを表現した値とも言える。
CV更新頻度:月次
CV構成要素:ユーザー間のユニークなつながりの数、当月のユーザー活動(投稿、コメント、いいねなど)、アクティブユーザー数
こちらのWEBページから、街ごとのCVが記載されているので、ぜひご覧ください。
この数値を使って、期間成長率で測ってみたり、ユーザーあたりのCV(株式評価で用いられるPERなどマルチプル法)で見ていくことで、街ごとの比較ができたりする。
CVを活用することのメリットは
今まで曖昧だったコミュニティが数値化されることでKPIとして管理でき、施策ごとにPDCAが回せることで、街でのコミュニティがより拡大・継続しやすくなていくこと。このように定量評価できれば、コミュニティが継続しやすい施策が判断できていき、良い事例は他の街でも反映されるなどして、街のコミュニティを科学していける。
早速、行政でも導入開始
この指標は、既に江東区では事業KPIとして導入されており、今後様々なエリアでも普及されていくと願う。プレスリリース後、早速のお問い合わせを頂きがはじめています。
完璧ではないかもしれないが、これは一つの社会実験であり、街づくりを取り組む僕たちの挑戦でもある。
用いている数式や、行政でどのように導入されているかなどもシェアでますので、街づくりに関わる行政、不動産ディベロッパーの皆様、コミュニティを研究されているリサーチ機関や、NPOの皆さん、少しでもご関心があれば是非気軽にご連絡ください。
PIAZZA株式会社 代表 矢野
直通メール:kohei.yano@piazza-life.com
【Press Release】
【Community Value ページ】
【PIAZZAアプリのご案内ページ】